私は貴方にその言葉を言われたことに傷ついてるんです

















今は結構、この生活が気に入ってる

人識と一緒にいたかったのが本音だけど、それはどうしても嫌だというのでいーちゃんの隣で暮らしている
まぁそれも最初は反対してたんだけど、人識の知り合いなんて少ししかいないわけで
ぶつぶつ文句を言いながら承知してくれた

「いいか?なんかあったら叫べ」

「はーい」

「お前の隣の隣に強くて綺麗な美人の姉ちゃんが住んでっから助けに来てくれるだろう」

「人識惚れてんのー?」

「いいとは思ったんだが欠陥製品のもんらしいんだよ」

「そーなの?いーちゃん」

「…まぁ人識、のことは任せてよ。命に代えても守るから」

「いーちゃんかっこいー」

「お前がなにかしねぇか心配なんだよ、欠陥製品」

「何を言ってるんだい。僕にはきちんとしたガールフレンドがいるんだよ」

「わーぉ、ガールフレンド!何人いるんだろうねぇ」

だ。お前がそんな調子だからオレは心配なんだ」

「ヤキモチの八つ当たりはかっこ悪いよ、人間失格」

「ヤキモチ焼いてんのー?人識」

「…とりあえず、そのの肩に馴れ馴れしく手を置くのはやめろ。欠陥製品」

「だいじょーぶー、いーちゃんはの保護者なんだから。ねー」

「ねー」

「何だその気持ちの入ってない声は…まぁいい。オレはそろそろ行くけど、何かあったらすぐに叫ぶんだぞ、いいな?」

「りょーかいしました」

そうしてこうして、私はいーちゃんの隣の部屋に住んでる

「それにしても…人間失格は独占欲が強いな…」

「人識が?そーかなぁ。はいーちゃんのが独占欲とか強いと思うけど」

「そんなことないよ」

「戯言ですかね」

「戯言だよ」

くだらない会話をしていーちゃんの部屋でお茶を飲んだ後、自分の部屋に戻った
さっきまで人のいる場所にいたからなんだか妙に寂しい
家がしーんとしてがらんとしてる
でもこの家は壁が薄いので「いーちゃん」と呼んで、隣の壁を叩けば返事が返ってくる

「どうかした?」

壁越しの会話はなかなか楽しかった

「どーもしなーい、けどちょっと寂しかったー」

「そっか、は一人暮らしとか初めてなんだっけ?」

「そーだよー、ずっと人識と一緒にいたんだけどねー」

「なんで急に一緒にいかなくなったんだ?」

「んー、家、みたいなの、持つのヤなんだって」

「家を持つのが嫌…ふーん」

が家で人識の事待ってると、帰らなきゃって思うんだって」

「いいことじゃないか」

「んー、でも昔から放浪癖があるらしくって。そんなんじゃ行動範囲が狭くなってくから」

「まー…そうだな」

「まぁでも人識はいろいろあるみたい。あんまり話してくれないけど」

「…だいたいは察しがつくよ」

「ん?」

は間が抜けてるし、一人で家においておくのはやっぱ出かける方も気が気じゃないんじゃないかな?それに、同棲ってのも、人識にはきついだろう」

「なんでー?」

「…色々あるんだよ」

「ふーん?」

「てか、いつも一人で人識のこと待ってたんなら、寂しくないんじゃないか?」

「帰ってくるのを待つのと、帰ってこないのを待つのとじゃ、違うんだよ」

「…そんなもんか」

「うん」

「…そういえばさ、前から気になってたんだけど、その間延びした喋り方は癖?」

「あー、そうそう、癖なの。こんなんだからバイトとかあんまり雇ってもらえなくてー。あ、でもこのごろは萌えーとかゆうのが流行ってるからいいかもしんないなー」

「…そんなところで働いて、人間失格が何も言わないとは思えないけどな」

「そーなんだよねー、問題は人識かなー」

「…愛されてるね」

「えへっ」

「…」

「愛してるから、私が」

「人間失格を?」

「もちろん、人識もだけど。いーちゃんのことも愛してるよ。超愛してる」

「…ありがとう」

「どういたしましてー、だから、なんかあったら言ってよね」

「…」

「なるべくは察するようにするけど、気づかないこともあるかもしれないから…言ってね」

「…」

「命を、かけれるよ。私は」

「…」

「人識とか、いーちゃんとか、友とか…のためならね」

?大丈夫か?」

「…うん。いーちゃん、寂しいや」

「…うん」

「いーちゃんも、寂しかった?」

「そんなこと、ないよ」

「ごめんね」

「…」

突然がちゃんとドアの音がした
と、同時に二人の人が部屋に入ってきた

「いーちゃん…ってか人識?え?」

「お前は、余計なことを、言い過ぎるんだよ」

息がすごく切れてる
走ってきたのかな

「なんで戻ってきたんだよ…」

「お前が危ねぇからだよ…」

「なぁに?どうしたの?」

「当事者が一番わかってないみたいだね」

、お前は、たいしたこともねぇのにこいつに話しかけたりすんな」

「えー、無理だよ、寂しくて死んじゃうよ」

お前はうさぎかよってツッコミと同時に人識の体を近くに感じる
抱きしめられてる、あたたかくて、懐かしい

「…イチャイチャするならよそでやってもらえないかな」

「オレが今ここにいなかったらお前がやってるだろ」

人識はふうと軽くため息をついてそっと離した

「オレだってお前がいなくて寂しいんだから、少しは我慢しろ」

「え?人識も寂しいの?」

「…当たり前だ。…もういい、やっぱり、ここ以外に家を借りるぞ」

「えー…人識が戻ってこないのに待ってるなんてできないよ…」

「だから、帰ってくる」

「え?」

「元に戻るんだ」

元に、戻れる

「本当に!?やったー」

思わず人識に飛びつくと人識は おっと といってバランスを崩しそうになった

「まぁ、別にここでもいいんだけどな。オレ達のラブラブなところを見せ付けれるし」

「え、それがいい!いーちゃんも人識もいるんでしょっ」

「…でもそれは無理。さすがに声も隣に漏れるとな」

「え?」

いーちゃんはすかさず私と人識の間に割って入った

「まさか、我慢するのを止める気じゃないだろうな…?」

「よーく分かったな。さすが鏡」

「…、行っちゃ駄目だ」

「おいおいおい、余計なこと言うなよ」

「お前、何考えてるんだ」

「オレはお前とは違うんだよ。お前みたいに臆病じゃねぇ」

「…」

「それじゃ」

そう言って人識は私をいーちゃんから取り返して無理矢理引っ張った
いーちゃんの顔を見るととても心配そうな顔をしていた

「いーちゃん」

ぼーっとしているいーちゃんに人識に連れて行かれながらも声をかけた
するといーちゃんはハッとした様に

、人識が嫌になったら僕のところに来いよ」

「え?」



私はその後、後悔することになったし、なんであんなことを言ったんだろうと思ってる

それでも、私は人識を嫌になったりはしなかった
当たり前だ


「逃げられると思うなよ」

「そんなこと、思ってないよ」

「あ?じゃあ何考えてるんだよ、その顔は」

むにっと頬をつままれる

「逃げたいとも思ってない」

「…」

「大好きだもん」

すると人識はまたどさっと私に覆いかぶさった

「可愛いヤツ」


体温が伝わる
甘くて、強くて、優しくて、懐かしくて、暖かい






揺れるベットの上で感じるのは愛です






















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