耳鳴りが、する

これはどこの場面で誰が敵でオレは誰なのか

時々分からなくなる



けど一番分からないのは、





なんでオレはブックマンなのかってこと。





見つからない証







ついつい口に出してしまうその愛しい人の名をオレはそっと考える。職業病だろうか。何事につけても理由を探り、真意を見つけ出したくなる。オレはに出会ってしまったことを後悔はしない。ただ、自分の運命を呪うだけだ。

「呼んだ?ラビ」

ふわりと、空気が緩んだ気がした。

「呼んださ。ここにおいで。」

いつも一人で占領するソファに、オレはだけを乗せてやる。足を大きく広げて、ほとんどスペースのなくなった上で、小さな隙間を探してを呼ぶ。そしてはいつも困ったように笑ってオレの前に立つ。

「おいで。」

ぎゅっと引き寄せて抱きしめる。は体を完全にオレに預けてひざの上に乗る。

「知ってるか?」
「なに?」
「このソファはオレだけのもんさ。」
「いつも一人で使ってるよね。」
「このソファに座ったお前も、オレだけのもんさ。」
「…。」
「どこにも行くなよ、
「…行かないよ。」

は少し悲しそうな表情をしてオレの頭を抱きしめた。正直、ひざの上にひざ立ちされるのは少し痛かったが、の体重なら我慢できた。


いまのことばはほんとうはじぶんにむけてだったのかもしれない
だとしたらはそれをしっていておれをだきしめてくれたのだろうか







それもまたおれのつみ





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