私はいつもそのつややかな髪を見て思う

「ね、キスしてい?」





真夜中のア





「また寝ぼけてるのか」

・・・本気なのに。この言葉を発したのは果たして何回目だろうか。一回も、その想いを聞き入れてくれたことはないけれど。神田は私がねだると何もしてくれない。神田はいつも勝手にキスをするし、勝手に抱く。

常に自分のペース

「ズルイ」
「あ?今度はなんだ」
「神田っていつもそう」
「だからなんだ」
「なんで、私からはちゅーさせてくれないの?」
「ば、な、に言って、」

明らかに動揺する神田。神田はこういうことを口に出してほしくないみたい。まあ知ってて言う私も私だけどさ。

「だから、は寝ぼけてんだよ」
「寝ぼけてなんかないよー」

確かに視界はゆらゆら揺れるけど。寝惚けてなんかない。

全然、


ばたん、と体が重くなった。

「ったく・・・これどうにかしろ」

神田の一言も聞こえない。聞こえないくらいに深い闇に落ちていく。


「ユ、ウ?」

少し息苦しくて目が覚めると神田の顔が目の前にあった。多分キスをしていたのだろう。神田は私が寝ているときにキスをするのが好きだ。

、頼むからちゃんと寝てから来い。寝不足の状態で歩き回るな」
「えー?私またなんか言った?」
「…覚えてないしな」
「私なんて言ってた?」
「…言うか」
「なんでなんでー!」
「欲求不満なんじゃねぇのか?」

少し意地悪そうな顔で言う神田。

え、ちょ、待って。何言ったの私。

「何言ったの!?」
「さあな、任務行くぞ」
「え、やだやだ!」

だけど、こんな風に言われても私はやっぱり寝不足の状態で神田の前に現れるんだと思う。




「よし、今度は寝不足のときにアレンくんたちのところに行って様子を見てもらおう」
「それだけはやめろ」





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